資本論に関して page3

学び・パラダイム転換

さて、前回の記事を投稿してからだいぶ日数が経過しました。
本日は最終章として、綴っていきます。
その前に簡単にこれまでの振り替えりをしていきましょう。

page1では資本の意味に関して紐解いていきました。
page2では資本が引き起こす恐慌に関して紐解いていきました。
では最終章は、これまでとこれからを紐解いていくことにしましょう。


第三章
一定の成熟の段階に達すれば、特定の歴史的形態は脱ぎ捨てられ、より高い一形態に籍を譲る


フランスの思想家、ジャック・アタリはこう語ってます。
「グローバル化はマルクスを読まなければ理解できません。」

昔のように売り手と買い手だけでの取引ではなく、
市場全体の需要と供給のバランスによって価格が決まっていくため、
自由競争のもと、少しづつ資本家は少数になっていきます。
資本家は生産手段を持たない賃金労働者を利用して利潤を追求するため、
企業が拡大していかなければ、労働者と資本家の間の貧富の差をなくなりません。
貧富の差がなくならないと国民の不満を広がる一方で、
最終的に賃金労働者は数を集め、資本家と戦うわけです。
これが資本主義と言えるでしょうか。。。

これがマルクスが考えた資本主義は崩壊する事を前提にできているシステム
というわけです。

一方で、資本主義より平等で公正な社会を目指す思想もでてきます。
こちらは資本主義とは全く違い、国の指導の下経済活動が行われます。
これを社会主義といいます。
社会主義の場合、政府が生産を管理している事から、
生産数も予め決まっております。
そのため賃金に偏えりはでない仕組みとなっています。
しかし、社会主義には職業選択の自由がないため、
労働者のモチベーションが上がりづらく生産性に欠けます。
生産性が低くなれば、経済成長の低下に繋がり、
資本主義国との間で大きな差を生むことになります。
また、社会主義の場合平等に給料はもらえるものの、
頑張っている人でも怠けている人でも同じになります。
そうなったらどう考えますか、、
言うまでもないですよね、労働者は努力をしなくなるわけです。
結果的に社会主義のシステムは、徐々に崩壊していくわけです。

何事も労働者ありきの考えである事から、
資本主義も社会主義も穴を塞ぐ事ができないわけです。

ここまでくると、何かしら気づいたのではないでしょうか。
資本論が今トレンドになっている理由を考えると、
今の日本が思い浮かぶ事でしょう。
昔とやり方は違えど、行っている事はほとんど一緒です。
今の日本はしっかり考えなくてはならない局面にあると思います。

冒頭の第3章でマルクスが語っている内容の通り、
時代は変われど、考え方は変われど、
資本主義は崩壊する事を前提に考えられたものとなります。

資本論は以上となります。
長らく熟読いただきありがとうございます。
私がこの記事を通じて考えてほしい事は、
後日、詳細版としてyoutubeで動画解説をいたします。
是非ご覧ください。

資本論page3、、、完

コメント