資本論に関して page1

学び・パラダイム転換

本日は、資本論に関していくつかのページに分けて解説していきたいと思います。
第一章は「資本の意味」に関して解説していきます。
※認識相違がありましたらご指摘ください。
※後日、youtubeで動画解説をします。

資本論という単語そのものを聞いた事がある人は多いかと思いますが、
意味まで知っている人は多くはないと思います。
元々の資本論(カールマルクス)の初版は、1867年ですので今から150年以上も前になります。
そんな昔の考え方を記した本が、今になって解説本がたくさん出版されていて、
新型コロナウィルス真っただ中の今、話題になっています。

そもそも、カールマルクスって誰やってなっている人も多いかと思いますが、
彼の歴史を語るとあまりにも長くなってしまうので、
興味がある人は調べてみてください。

私が資本論に関して興味をもったのは、本当に些細な事です。
ニュートンがりんごが木から落ちる事を不思議に思ったように、
私も、商品の値段はどのように決められているか不思議に思ったからです。
探求心を持つことは、知識を得る事に繋がります。
是非、この記事を読んでいる方も探求心を磨いてください。

では、早速解説していきましょう。
カールマルクスの言語を引用すると、難しくなってしまうので、
私のほうで噛み砕いて解説していきます。


第一章
■資本の目的は利益を絶え間なく得るということだけである
この文章の資本の意味をまずは、噛み砕いていきましょう。

①使用価値と交換価値と労働価値
使用価値とは
人間の欲望を充足するもの
パンはお腹がすいたら食べる。服は寒さを凌ぐために着るみたいなイメージです。

交換価値とは
交換量を指します。交換量が等しいかどうかで判断されます。

使用価値の具体例
ボールペン3本とパン3つを交換する場合、
偶然双方の欲望が一致すれば交換可能です。
よって、この場合ボールペン3本と、パン3つの使用価値はイコールとなります。

交換価値の具体例
使用価値とは別で、
欲望が一致せずとも交換量が等しいかどうかで判断する事ができます。
では、交換量が等しい事は判断するものなにか・・・
答えは、「労働」になります。

つまり、どれだけの労働を費やしたかの、労働量で判断されます。
これを「労働価値説」といいます。

労働価値説によると、上記のように交換を繰り返していくと、
最終的に「金(キン)」にたどり着きます。
要は、交換を繰り返すということは、労働量が等しいものと交換していく事になりますので、最終的にイコールがだせなくなってくるわけです。
そこで登場するのが、「金(キン)」という事になります。
金(キン)」というのは、希少性があり美しく魅力のあるものです。
そのため、人の魅惑的な欲望を満たす価値があるわけです。
また、金は錆びず、溶かす事でどこまでも薄くでき、流用性が高いです。
そのため特殊な商品の位置づけを獲得し、後に貨幣として選ばれるものとなりました。


②商品と貨幣~資本としての貨幣~
先ずは、W-G-W(ヴェーゲーヴェー)に関して
→ Were-ヴァーレ(商品) Geld-ゲルト(貨幣、お金)
上記は、商品を作り、それ売ってお金を手に入れ、
手に入れたお金で別の商品を買う事
意味します。
目的としては、物欲を満たすために、自身で商品を作り、それを売って、
手に入れたお金で、物欲を満たす事です。

次は、G-W-G(ゲーヴェーゲー)に関して
→ Were-ヴァーレ(商品) Geld-ゲルト(貨幣、お金)
上記は、お金で商品を買い、その商品を売りお金を手に入れる事を意味します。
目的は、お金そのもを手に入れる事です。
これは全く意味がないです。
1000円で商品を買い、その商品売り、1000円を手に入れる事になります。

そうすると、以下のような思想が生まれます。
G-W-G’(ゲーヴェーゲーダッシュ)
これは、1000円で商品を買い、その商品売り、
1000円以上を手に入れる事になります。

これまでの流通手段とは別な形で、増えた貨幣は
資本としての貨幣」といいます。

資本とは、価値を増殖する事を意味します。
これが、カールマルクスが暴こうとした資本主義の原理になります。

従って、第一章の大項目で記述している、資本の意味は、
資本とは欲望のままに富みを無限に拡大し続ける事
になります。

如何でしたでしょうか。
第一章、資本に関して解説しました。
次回は、第二章でもっと深堀して解説していきます。
熟読ありがとうございました。

資本論に関して page1、、、完

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